想い
家族とのかけがえのない思い出
時間の経過とともに味わい深くなっていく無垢材の机。
同じように日々一歩ずつ大人に近づいていく子どもの成長。
その机に座る子どもの背中は、いつの間にか大きくなっていき、
やがて親のもとを巣立っていく。そのあとその机には何が残っているだろう?
引き出しに入れたままの鉛筆や小さくなった消しゴム、
12年間で付いたキズや落書きの跡・・・。
そのキズや落書きを見たとき、きっと思い出す。
足の届かない椅子に座ってひらがなの練習をしていた幼き日、
苦手な理科を自分も悩みながら隣に立って教えた夏休み、
反抗期になってときに厳しく叱ったこと・・・。
そんな思い出の数々もきっと机のキズや落書きと一緒に残り続ける。
そしてもう一つ。その机を一緒につくったときのこと。
子どもの成長を思い描きながら、心を込めてつくった世界に一つしかない自分たちだけの机。
ダイナミックな木の伐採風景に驚き、工場で見た職人の技を好奇心いっぱいの目で見つめ、
小さな手で一生懸命机づくりを手伝ってくれた子どもの姿。
そしてその机が完成したときのちょっと得意気な、でも心から嬉しそうな笑顔。
やがて子どもが巣立っていった後も、
かけがえのない家族との思い出がその机には詰まっているはず。
引き出しを開ければ、タイムマシンのようにあのときの子どもの笑顔に会える。
親子でつくるこの机は、きっとそんな机になると思っています。
特定非営利活動法人府中ノアンテナ|理事:長尾 真一
モノを大切にする気持ち
買えばなんでも簡単に手に入る時代。
子ども達にモノを買い与えるだけで良いのだろうか?
極端な話かもしれませんが、魚をスーパーでしか見たことがなく、
魚の姿は「切り身」という認識を持っている子どもも、実際にいるそうです。
当然そんなわけはないし、そこには朝早くから漁にでて魚を獲ってきてくれる
漁師さんがいて、競りを通じてスーパーへ、そしてやっと食卓にならぶわけです。
我々は、この「つくえ、つくろう。」を通して
子ども達にモノづくりの背景を知ってもらいたいと考えています。
モノづくりの背景とは、買うだけでは決して見えない部分。
つまり学習机で言うならば、
木が生えている自然、木を切る人、加工する人、塗装する人、商品を検品する人、梱包する人、
そのひとつひとつに職人さんをはじめ、多くの人が関わっています。
そこには自然の秩序があり、人による工夫や絶え間ない努力があります。
これらに触れることで『モノを大切にする気持ち』や『モノに感謝する気持ち』を抱く、
きっかけになってくれればと思っています。
自分の目で、森林や工場を見てみる。
自分の耳で、木を削る音やかなづちの音を聞いてみる。
自分の鼻で、木の臭いを嗅いでみる。
自分の手で、木や木材に触ってみる。
すぐにはわからないかもしれないけど、人間の持てる感覚をすべて使って、
子ども達はきっとなにかを感じとってくれるはずです。
特定非営利活動法人府中ノアンテナ|副理事長:宗藤 正典
家族と一緒に歩む家具
買っていただいた瞬間だけの良さよりむしろ、
家族みんなで一緒に歩む年月の中から感じていただける良さ。
そんな家具づくりを、私たちは目指しています。
人と同じように生れ、そしていつかその役目を終える家具たち。
そんな家具たちが、家族と一緒に愛され、一緒に人生を歩ませてもらえるなら
私たちにとってこれほどのよろこびはありません。
ぜひ私たちと一緒に学習机を作って、使ってみてください。
そして思い出をいっぱい詰め込んで、ずっとずっと使っていただければ幸いです。
株式会社トイロ|代表取締役:龍田 昌樹